レベル:入門|記載の情報は2026年10月17日時点のものです。
ビットコインの「半減期」とは、新しく発行されるビットコインの量が、およそ4年ごとに半分になるしくみです。ビットコインの発行上限2,100万BTCを守るために、最初からプログラムに組み込まれています。
この記事では、次の3点を整理します。
- 半減期はなぜ起こるのか
- 過去の半減期と、次の半減期の見込み
- 価格との関係で、わかっていること、わかっていないこと
なぜ半減期があるのか

ビットコインの取引は、およそ10分ごとに「ブロック」という単位でまとめて記録されます。ブロックを作る作業(マイニング)に成功した参加者には、報酬として新しいビットコインが支払われます。新しいビットコインは、この報酬としてだけ生まれます。
この報酬が、21万ブロックごとに半分になります。1ブロックはおよそ10分なので、21万ブロックはおよそ4年です。報酬が半分ずつになっていくことで、発行の総量は2,100万BTCに近づき、それを超えることはありません。
しくみの全体像はブロックチェーンのしくみで説明しています。
過去の半減期
| 回 | 時期 | ブロックの高さ | 1ブロックあたりの報酬 |
|---|---|---|---|
| 開始時 | 2009年1月 | 0 | 50 BTC |
| 1回目 | 2012年11月 | 210,000 | 25 BTC |
| 2回目 | 2016年7月 | 420,000 | 12.5 BTC |
| 3回目 | 2020年5月 | 630,000 | 6.25 BTC |
| 4回目 | 2024年4月20日 | 840,000 | 3.125 BTC |
| 5回目(見込み) | 2028年ごろ | 1,050,000 | 1.5625 BTC |
半減期は日付ではなく、ブロックの数で決まっています。ブロックが作られる速さは一定ではないため、次の半減期の日付は「2028年ごろ」としか言えません。
発行はいつ終わるのか
半減を繰り返すと、報酬はやがて最小単位(1億分の1BTC)を下回ります。計算上、新しい発行が止まるのは2140年ごろとされています。すでに発行済みのビットコインは2,000万BTCに近づいており、残りはごくわずかです。
発行が止まったあとは、マイニングの報酬は送金のときに支払われる手数料だけになります。
価格との関係

半減期は「新しく市場に出てくるビットコインが減る」出来事なので、価格が上がる材料として語られることがあります。実際、過去の半減期のあとには大きな値上がりがありました。
ただし、次の点に注意が必要です。
- 過去のデータは4回分しかなく、統計的に結論を出すには少なすぎる
- 半減期の時期は前からわかっているため、その影響はすでに価格に織り込まれているという見方もある
- 値上がりには、金融政策や規制、米国での現物ETFの承認(2024年1月)など、半減期以外の出来事も重なっている
- 半減期のあとに大きく値下がりした時期もある
「半減期の前に買えば必ず上がる」といった勧誘は根拠がありません。半減期は値上がりを約束するものではなく、価格は大きく下がることもあります。
よくある質問
半減期の日に何か手続きは必要ですか
ビットコインを持っている人が、何か手続きをする必要はありません。半減期で変わるのは、マイニングの報酬の量だけです。保有しているビットコインが半分になるわけではありません。
イーサリアムにも半減期はありますか
イーサリアムには、ビットコインのような決まった半減期はありません。発行のしくみが違うためです。違いはビットコインとイーサリアムの違いで説明しています。
2,100万BTCより多く作られることはありませんか
発行上限はプログラムで決まっています。変えるには、世界中の参加者の大多数が新しいルールに同意する必要があり、現実的には考えにくいとされています。
まとめ
- 半減期は、マイニングの報酬が21万ブロック(約4年)ごとに半分になるしくみ
- 直近は2024年4月20日(報酬3.125BTC)、次は2028年ごろの見込み
- 過去には半減期のあとに値上がりがあったが、将来も同じになる保証はない
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出典
- Bitcoin.org「よくある質問」
- Satoshi Nakamoto「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」
- Blockchain.com「Block 840,000」
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