レベル:入門|記載の情報は2026年10月12日時点のものです。
ビットコインは「価値を保存し、送るためのしくみ」、イーサリアムは「アプリを動かすための土台」として作られました。どちらも暗号資産の代表ですが、目的がまったく違います。違いを知っておくと、ニュースや値動きの意味がわかりやすくなります。
ひと目でわかる比較表
| ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | |
|---|---|---|
| 始まり | 2009年 | 2015年 |
| 作られた目的 | 仲介者なしで価値を送り、保存する | 契約やアプリを自動で動かす |
| 発行上限 | 2,100万BTC | 上限なし |
| 取引を承認する方式 | 計算競争(プルーフ・オブ・ワーク) | 保有量を預けて検証(プルーフ・オブ・ステーク) |
| よくある呼ばれ方 | デジタルゴールド | アプリの基盤 |
| 国内で扱う登録業者 | 27社中25社 | 27社中22社 |
国内の取扱い社数は、金融庁の登録一覧(2026年9月1日現在)を当サイトで集計したものです。
ビットコイン:数に上限がある「送れる資産」
ビットコインは、2008年に「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が公開した論文をもとに、2009年に動き始めました。銀行のような管理者を置かず、世界中の参加者が取引の記録を持ち合うことで成り立っています。
特徴は、発行される数の上限が2,100万BTCと決まっていることです。新しいビットコインは、取引を承認した参加者への報酬として少しずつ発行されます。この報酬は、およそ4年ごとに半分になります。これを「半減期」と呼びます。直近は2024年4月で、報酬は1ブロックあたり3.125BTCになりました。
数に限りがあることから、金(ゴールド)になぞらえて「デジタルゴールド」と呼ばれることがあります。ただし、金と違って歴史が浅く、値動きははるかに大きいことは押さえておいてください。
イーサリアム:アプリが動く「土台」
イーサリアムは、ヴィタリック・ブテリン氏らが開発し、2015年に動き始めました。最大の特徴は「スマートコントラクト」です。これは「条件を満たしたら自動で実行される契約」をネットワーク上に置けるしくみです。
このしくみの上で、さまざまなサービスが動いています。
- お金の貸し借りや交換を自動で行う金融サービス(DeFi)
- デジタルデータの持ち主を記録するNFT
- 米ドルなどに価格を連動させたステーブルコイン
これらを使うときの手数料は、ETHで支払います。つまりETHは、資産であると同時に「ネットワークの利用料」でもあります。
イーサリアムは2022年9月に、取引を承認する方式を切り替えました。大量の電力を使う計算競争をやめ、ETHを預けた参加者が検証する方式に移っています。ETHを預けて検証に参加し、報酬を受け取ることを「ステーキング」と呼びます。
発行量の考え方が違う
ビットコインは上限が決まっていて、新規発行のペースも4年ごとに落ちていきます。イーサリアムには上限がありません。そのかわり、利用者が払った手数料の一部が消滅するしくみがあり、利用が多い時期は全体の量が減ることもあります。
「上限があるから値上がりする」「上限がないから値下がりする」と単純には言えません。価格は、発行量だけでなく、どれだけ買いたい人がいるかで決まるためです。
「どちらが上がるか」はだれにもわからない

ここまでの違いは、あくまで設計の違いです。どちらの価格が上がるかは、だれにも断定できません。過去の値動きが、これからも続く保証はありません。
事実として言えるのは次の2点です。
- ビットコインは、暗号資産のなかで最も多くの登録業者が扱っている
- イーサリアムは、その上で動くサービスの利用状況に影響を受けやすい
何を持つかを考える前に、まず「なぜ持つのか」「なくなっても困らない金額はいくらか」を決めておくほうが、結果に納得しやすくなります。
よくある質問
アルトコインとは何ですか
ビットコイン以外の暗号資産をまとめた呼び名です。イーサリアムもアルトコインに含まれます。金融庁の登録一覧(2026年9月1日現在)を当サイトで集計すると、国内の登録業者が扱う暗号資産は114銘柄あります。
1BTCや1ETHを丸ごと買う必要がありますか
ありません。ビットコインは小数点以下8桁まで分けられます。多くの業者で、数百円から数千円の単位で買えます。
半減期のあとは値上がりするのですか
過去の半減期のあとに価格が上がった時期があったのは事実です。ただし、毎回同じことが起きる保証はありません。半減期の日程は事前にわかっているため、すでに価格に織り込まれているという見方もあります。
まとめ
- ビットコインは価値の保存と送金、イーサリアムはアプリの土台が目的
- ビットコインは上限2,100万BTC、イーサリアムは上限なし
- 設計の違いは値動きの理由を理解する助けになるが、将来の価格を約束するものではない
しくみをもう一段くわしく知りたい方はブロックチェーンのしくみへ。実際に買う手順は暗号資産の始め方で説明しています。
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出典
- 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」(令和8年9月1日現在)
- Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(原論文)
- ethereum.org「イーサリアムとは」
暗号資産は法定通貨ではなく、価格の変動により損失が生じることがあります。本記事は情報の提供を目的としており、特定の暗号資産の購入や取引の勧誘を目的とするものではありません。取引の判断は、ご自身の責任で行ってください。
