レベル:入門|記載の情報は2026年10月12日時点のものです。
暗号資産の取引所は、5つの視点で比べられます。登録、取扱い、実コスト、出口、守りです。広告やランキングの順位ではなく、自分の目的に照らして、この順番で確かめていくと選びやすくなります。
5つの視点
| 視点 | 確かめること | 確かめる場所 |
|---|---|---|
| 1. 登録 | 金融庁の登録業者か | 金融庁の登録一覧 |
| 2. 取扱い | 買いたい銘柄があるか。つみたてなど使いたい買い方があるか | 各社の公式サイト、金融庁の登録一覧 |
| 3. 実コスト | 買値と売値の差、売買の手数料、入出金の手数料 | 各社の手数料ページ、アプリの画面 |
| 4. 出口 | 日本円の出金、ほかの業者への送金、取引記録の出力 | 各社の公式サイト |
| 5. 守り | 二段階認証の方式、過去の事故と対応 | 各社の公式サイト、金融庁の行政処分情報 |
視点1:登録
最初に確かめるのは、金融庁に登録されているかどうかです。登録のない業者は、ほかの条件がどれだけ良く見えても候補から外します。会社名と登録番号を、金融庁の一覧と照らし合わせてください。確かめ方は金融庁の登録業者とはで説明しています。
視点2:取扱い
扱う銘柄の数は、業者によって大きく違います。次の表は、金融庁の登録一覧(2026年9月1日現在)に記載された取扱銘柄を、当サイトで数えたものです。並びは登録番号の順です。
| 登録番号 | 業者名 | 登録年月 | 取扱銘柄数 |
|---|---|---|---|
| 関東 第00001号 | マネーパートナーズ | 2017年9月 | 1 |
| 関東 第00002号 | Custodiem | 2017年9月 | 14 |
| 関東 第00003号 | bitFlyer | 2017年9月 | 39 |
| 関東 第00004号 | ビットバンク | 2017年9月 | 44 |
| 関東 第00006号 | GMOコイン | 2017年9月 | 24 |
| 関東 第00007号 | ビットトレード | 2017年9月 | 47 |
| 関東 第00008号 | BTCボックス | 2017年9月 | 7 |
| 関東 第00011号 | SBI VCトレード | 2017年12月 | 37 |
| 関東 第00012号 | FINX JCrypto | 2017年12月 | 22 |
| 関東 第00013号 | COINHUB | 2017年12月 | 1 |
| 関東 第00014号 | コインチェック | 2019年1月 | 37 |
| 関東 第00015号 | 楽天ウォレット | 2019年3月 | 14 |
| 関東 第00016号 | S.BLOX | 2019年3月 | 8 |
| 関東 第00018号 | Gate Japan | 2019年11月 | 0 |
| 関東 第00020号 | オーケーコイン・ジャパン | 2020年3月 | 54 |
| 関東 第00023号 | OSL Japan | 2020年9月 | 5 |
| 関東 第00024号 | デジタルアセットマーケッツ | 2021年2月 | 4 |
| 関東 第00025号 | マーキュリー | 2021年2月 | 25 |
| 関東 第00026号 | BACKSEAT暗号資産交換業 | 2021年4月 | 5 |
| 関東 第00027号 | HashKey Japan | 2021年6月 | 2 |
| 関東 第00028号 | Coinbase | 2021年6月 | 0 |
| 関東 第00029号 | Crypto Garage | 2021年6月 | 9 |
| 関東 第00030号 | メルコイン | 2022年6月 | 16 |
| 関東 第00031号 | Binance Japan | 2022年10月 | 66 |
| 関東 第00032号 | Laser Digital Japan | 2026年8月 | 6 |
| 近畿 第00001号 | Zaif | 2017年9月 | 24 |
| 近畿 第00004号 | ガイア | 2021年6月 | 3 |
表の見方には注意点が3つあります。
- 名称が変わった同じ銘柄(MATICとPOLなど)は、1つにまとめて数えています。各社の案内と数が違う場合があります
- 一覧に載っていても、個人の新しい口座を受け付けていない業者や、法人向けの業者があります
- 銘柄によっては販売所でしか買えないものがあります。買い方は各社の公式サイトで確かめてください
登録業者全体で扱われているのは114銘柄です。そのうち35銘柄は、1社しか扱っていません。ビットコインは25社、イーサリアムは22社が扱っています。
銘柄数は多ければよい、というものではありません。 ビットコインやイーサリアムだけを買うつもりなら、ほとんどの業者で足ります。数が意味を持つのは、買いたい銘柄がはっきりしているときです。
視点3:実コスト
暗号資産の売買にかかる費用は、表に見える手数料だけではありません。
- 買値と売値の差(スプレッド):販売所では、買う値段と売る値段に差があり、これが実質の費用になります
- 売買の手数料:取引所形式では、売買代金に対して一定の率がかかることがあります
- 入金・出金の手数料:日本円を入れるとき、引き出すときにかかる費用です
- 送金の手数料:暗号資産をほかの業者やウォレットへ送るときにかかります
「手数料無料」と書かれていても、どの手数料が無料なのかを確かめてください。スプレッドの見方は販売所と取引所の違いで説明しています。
視点4:出口
買うときより、やめるとき、移すときに差が出ます。始める前に次の点を見ておきます。
- 日本円を出金するときの手数料と、着金までの日数
- 暗号資産をほかの業者へ送れるか。送れる銘柄と手数料
- 年間取引報告書や取引履歴を、ファイルで出力できるか
取引の記録は、税金の計算に必要です。出力のしやすさは、あとの手間を大きく左右します。
視点5:守り

- 二段階認証に対応しているか。どの方式を選べるか
- 出金先のアドレスを事前に登録する機能など、不正な出金を防ぐしくみがあるか
- 過去に事故や行政処分があったか。あった場合、どう対応したか
過去に事故があったこと自体より、そのあとの対応と再発防止のほうが参考になります。行政処分の情報は、金融庁のサイトで公表されています。
目的別の見方
| 目的 | とくに見る視点 |
|---|---|
| ビットコインを少しだけ持ってみたい | 登録、操作のわかりやすさ、入出金の手数料 |
| 毎月決まった額をつみたてたい | つみたてサービスの有無、最低金額、買付の頻度 |
| 特定の銘柄を買いたい | その銘柄の取扱い、買い方(販売所か取引所形式か) |
| 売買の回数が多い | 取引所形式の手数料、注文のしやすさ |
口座を2つ以上持つという考え方
1つの業者ですべてを満たす必要はありません。買いたい銘柄が1社にしかない場合や、障害や出金停止に備えたい場合に、複数の業者に口座を持つ人もいます。一方で、口座が増えると、パスワードや取引記録の管理が増えます。最初は1つで始め、必要が出てから増やすので十分です。
よくある質問
大手なら安心ですか
会社の規模は判断材料のひとつですが、それだけでは決まりません。大手でも過去に流出事件は起きています。登録、分別管理の説明、二段階認証の対応を、自分の目で確かめてください。
途中で業者を変えられますか
変えられます。新しい業者で口座を開き、日本円で出金して入れ直すか、暗号資産のまま送金します。送金には手数料と、送り先を間違えるリスクがあります。
海外の取引所のほうが銘柄が多いと聞きました
金融庁に登録のない海外の業者は、日本の利用者保護のしくみの外にあります。金融庁は、登録を受けずに日本の居住者へサービスを提供する海外の業者に対して、警告を出しています。当サイトでは、登録のない業者は紹介しません。
まとめ
- 登録、取扱い、実コスト、出口、守りの順に確かめる
- 銘柄数は目的しだい。買いたい銘柄が決まっているときに意味を持つ
- 表に見える手数料だけでなく、買値と売値の差まで含めて考える
口座を開く手順は暗号資産の始め方へ進んでください。
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出典
暗号資産は法定通貨ではなく、価格の変動により損失が生じることがあります。本記事は情報の提供を目的としており、特定の暗号資産の購入や取引の勧誘を目的とするものではありません。取引の判断は、ご自身の責任で行ってください。
