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暗号資産のウォレットとは:取引所に預ける場合との違いと、秘密鍵の守り方

ウォレットとは|取引所に預ける場合との違い

レベル:入門|記載の情報は2026年10月17日時点のものです。

暗号資産の「ウォレット(財布)」とは、暗号資産を出し入れするための鍵を管理する道具です。名前から「お金が入っている財布」を想像しがちですが、暗号資産そのものはブロックチェーン上に記録されています。ウォレットが持っているのは、その暗号資産を動かすための「鍵」です。

この記事では、次の4点を整理します。

  • ウォレットが管理している「秘密鍵」とは何か
  • ホットウォレットとコールドウォレットの違い
  • 取引所に預ける場合と、自分で管理する場合の違い
  • 初心者が気をつけたいこと
目次

ウォレットが守っているのは「秘密鍵」

暗号資産には、銀行口座の口座番号にあたる「アドレス」と、暗証番号にあたる「秘密鍵」があります。

  • アドレス:送ってもらうときに相手に伝える番号。人に教えても問題ない
  • 秘密鍵:その暗号資産を動かすための鍵。知られると、だれでも暗号資産を持ち出せる

秘密鍵を元に戻すための英単語の並び(12語や24語など)を「シードフレーズ(リカバリーフレーズ)」と呼びます。シードフレーズは秘密鍵と同じくらい大切な情報です。

秘密鍵やシードフレーズを他人に教えると、暗号資産を持ち出されても取り戻す方法はほぼありません。「サポート担当です」「認証のため入力してください」と求められても、絶対に入力しないでください。正規の業者やウォレットの運営者が、シードフレーズを聞くことはありません。

ホットウォレットとコールドウォレット

パソコンとスマートフォンのセキュリティのアイコン

ウォレットは、インターネットにつながっているかどうかで大きく2つに分かれます。

ホットウォレットコールドウォレット
インターネットつながっている切り離されている
例スマホアプリ、ブラウザの拡張機能ハードウェアウォレット、紙に記録した鍵
使いやすさすぐ送金できる送金のたびに手間がかかる
ハッキングへの強さ弱い強い
主な心配乗っ取り、偽アプリ紛失、故障、記録の盗み見

ハードウェアウォレットは、USBメモリのような専用の機器に秘密鍵を保管するものです。購入するときは、改ざんされた機器をつかまないよう、メーカーの公式サイトや正規の販売店から買うのが基本です。

取引所に預けるか、自分で管理するか

国内の取引所で暗号資産を買うと、多くの場合、そのまま取引所のアカウントに預けた状態になります。秘密鍵は取引所が管理しています。

取引所に預ける自分のウォレットで管理する
秘密鍵を持つのは取引所自分
売買のしやすさすぐ売買できる取引所に送り直す必要がある
パスワードを忘れたら本人確認のうえ復旧できることが多いシードフレーズがなければ復旧できない
主なリスク取引所の破綻・流出、アカウントの乗っ取り鍵の紛失、詐欺、送金ミス

日本の登録業者には、利用者の資産と自社の資産を分けて管理すること、利用者の暗号資産の95%以上をインターネットから切り離した方法で保管することが義務づけられています。一方で、自分で管理する場合は、すべてが自己責任です。

初めての方や、売買が目的の方は、まず登録業者に預けたまま、二段階認証などでアカウントを守るのが現実的です。金額が大きくなってから、自分で管理する方法を検討しても遅くはありません。取引所に万一のことがあったときの扱いは取引所が破綻・流出したら資産はどうなる?で説明しています。

自分で管理する場合に気をつけたいこと

指紋認証や顔認証のアイコン
  • シードフレーズは紙に書いて保管する:スマホの写真やクラウドに保存すると、流出の危険が高まる
  • 保管場所を分ける:火事や紛失に備え、信頼できる場所を2か所に
  • アプリは公式から入れる:検索広告やSNSのリンクから偽アプリに誘導される被害がある
  • 少額で送金を試す:アドレスやネットワークの選択を間違えると、取り戻せないことが多い

送金の手順と注意点は暗号資産の送金・出金のやり方で詳しく説明しています。

よくある質問

取引所の口座とウォレットは別物ですか

取引所のアカウントも、利用者から見れば暗号資産を預けておく場所の一つです。ただし、秘密鍵を持っているのは取引所です。一般に「ウォレット」と言うときは、自分で秘密鍵を管理するものを指すことが多いです。

ウォレットは必ず必要ですか

国内の取引所で売買するだけなら、必須ではありません。NFTの購入や、ブロックチェーン上のアプリを使うときに必要になります。

スマホをなくしたら暗号資産もなくなりますか

自分で管理するウォレットの場合、シードフレーズがあれば新しい端末で元に戻せます。シードフレーズもなくしてしまうと、元に戻す方法はほぼありません。取引所に預けている場合は、本人確認のうえアカウントを復旧できることが一般的です。

まとめ

  • ウォレットが管理しているのは暗号資産そのものではなく、それを動かす「秘密鍵」
  • インターネットにつながるホットウォレットは便利、切り離したコールドウォレットは安全
  • 秘密鍵やシードフレーズを人に教えると、取り戻すことはほぼできない

出典


暗号資産は法定通貨ではなく、価格の変動により損失が生じることがあります。本記事は情報の提供を目的としており、特定の暗号資産の購入や取引の勧誘を目的とするものではありません。取引の判断は、ご自身の責任で行ってください。

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